多読のススメ

多読
2023.06.03

科学的に正しい英語学習法をゲーム感覚のアクティビティに落としこむと使える英語が身につきます。人見知りさん、口下手さんでも大丈夫!

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英語を身につけたいとおっしゃる方には、
多読をおススメしています。

理由は
日本人に英語が苦手な方が多いのは、
「インプットの絶対量が足りていないから」
だと多くの受講生に接する中で感じているからです。

「日本人にはまだまだインプットが足りない」

ーそんな発信をすると

「ええ!?インプットはもう十分じゃないの?」
という反応が返ってきます。

確かに、学生時代の勉強は、
インプット寄りの学習でしたね。
というか、アウトプット活動がほぼ皆無(笑)。

でも、だからといって、
インプットが十分かというと
そう言うわけでもないんです。

足りないインプット量と精読への偏り

①インプットの絶対量が足りていませんし、
学生時代の学習方法は、
②インプットのやり方に偏りがあると思っています。

①    どれくらい足りない?

私は以前、ある高校の教科書の語数を数えたことがあります。
約1万語でした。

ところで、多読研究会さんの調査によると、
年間、最低でも30万語~100万語読むことが推奨されています。

多読の効果

実際、受講生さんで、100万語読まれた方の感想を聞くと、
「いままで量に圧倒されていたTOEICの長文をみても何とも思わなくなった」
「英語だと意識せず、英文のまま何時間でも読み続けられる。ペーパーバックを読むことが趣味として楽しめるようになった」
「社内で必要な英文マニュアルも、斜め読みで大事なところが把握できるようになった」等、
かなり英語力が付いたとの感想が寄せられています。

ところが、高校の教科書は1万語。
高校の授業ペースで勉強を続けたら、
年間1万語しか読まないわけですから、
100万語読むのに100年かかる計算です!

今世では英語の習得は達成不可能(苦笑)・・・。

それは避けたいですよね?

もちろん、高校にもいろいろあると思います。
副教材も含めれば何倍も読んでいる学校もあるでしょう。でも、年間30万語~100万語達成できている高校生がどれだけいるでしょう?

何より、あなたご自身は現在、
年間どれくらいの英文を読んでいらっしゃいますか?

英語の伸びは、触れる英語の量に比例します。

多読に限らなくても構いません。
動画をみる”多観”でもOK。
学生時代きちんと勉強してこられた方は、質よりも、量の確保をすることで大きく飛躍できる(というのが実感な)ので、是非皆さんに取り入れていただきたいと思っています。

学生時代苦手だったとおっしゃる方も、量から入ったほうがラクで伸びが早いと感じます。多聴、多読、多観から是非始め、その後に会話、それから必要に合わせ、資格試験対策の順で学んでみてください。

②インプット方法としての偏り

学生時代のような学びは、インプット方法としてはあまりふさわしくありません。

理由は、
・量が稼げないのと、
・スピード、流暢さが身につかないからです。

学生時代を思い出してみてください。
単語の意味を調べ、綴りを何度も書いて暗記。
文法を学び、その文法知識と新出単語を使って、文章が読めるようになる、といった流れだったと思います。つまり、積み上げ式での学びです。
このように、単語や文型、文法まですべてを理解して読む読み方を「精読」といいます。
精読は、英文を正確に理解するためには必要な読み方です。

その学びも、もちろん必要です。

ただ、問題は、言葉の習得には、
精読だけでは不十分だということ。
もう一方の学びとして、
スピードや流暢さを目指すトップダウンのインプット学習も必要なのです。

コミュニケーションにフォーカスして考えた場合、
精読での英語処理方法はかえって害になることさえあります。

精読ではすべてのパーツを理解して全体を理解する仕方でしたね。

では、実際の会話はどうでしょう?
言葉が発せられた順番で理解していかないと相手の言わんとしていることが理解できません。単語を調べることもできませんし、音声として流れていくものなので、”返り聞き”もできません。
「精読」での処理方法しか知らないと、一つ単語が聞き取れなかったら、そこで思考がストップしてしまう可能性があります。

リスニングには、
・少々わからないところがあっても慌てないメンタルと、
・前後関係から意味を推察する力が必要です。

それには、ボトムアップとは逆のトップダウンで理解する仕方 
― わからない単語があっても全体の流れから推察して当たりをつけ、大づかみに理解する把握の仕方が必要になるのです。
この、聞こえた順番や、目にはいった順番で英文を理解する能力を鍛えることができるのが、「辞書はひかない」多読になります。

”理解度高く”読むことが大事な多読

「辞書はひかない」で読むことを奨められたからといって、今読んでいるレベルの英文を多読するのはやめましょう。
なぜなら、“理解度が低い多読は効果が薄い”ことが観察されているからです。多読にふさわしい英文は、95%の単語を知っている英文だったという研究結果もあるくらいです。

今、あなたが取り組んでいらっしゃる英文の何パーセントの単語が理解できていますか?
9割以上の単語がわかっている英文ですか?
理解度高く、年間100万語を読むには、視線を動かすだけで理解できる英文からはじめて、毎日大量に読み続けましょう。レベル1の英文を100冊読めば、誰でも必ず、レベル2が読めるようになります。レベル2を100冊読めば、レベル3が必ず読めるようになります。このように着実に、読解力をつけ、読書体力をつけることが遠回りのようで近道なのです。

中には、「絵本なんて幼稚なものは読みたくない」とニュース記事などを探す方もいらっしゃいますが、ご自身のレベルに合ったものを見つけ、コンスタントに読み続けることは難しいようです。探す時間がもったいないので、Leveled ReadersやGraded Readerから始めることをおススメします。

おまけ

インスタライブを行っていたら
「多読だけで、対策をせずに、いきなりTOEIC満点がとれました!」
という方と遭遇!

事実は何よりも説得力があります。
よかったら見てみてね!

https://www.instagram.com/p/CtGV_d3JOEV/

【まとめ】

「日本人にはまだまだインプットが足りていません。」
英語学習=精読だと思っている方には、インプットの絶対量が足りていない可能性大です。
絶対量不足だと英語が暗記になりがち。
なかなか伸びない大きな原因となっています。
そこを脱しましょう。
そのためには理解可能な英文の大量インプットが効果的です。

というか、それなしには英語の習得は不可能です。
絵本からはじめ、3か月で100万語達成した方もいらっしゃいます。
100万語の道も1冊の絵本から。一緒に頑張っていきましょう。

話すための多読のススメ

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