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大学入学共通テストに役立つ多読
科学的に正しい英語学習法をゲーム感覚のアクティビティに落としこむと使える英語が身につきます。人見知りさん、口下手さんでも大丈夫!
大学入学共通テストに長文が課されるようになって、巷では、「難問化」だと騒がれました。
新聞の見出しにも
「大学入試の英語、30年で激変 止まらぬ難問化」※
といったセンセーショナルな文字が飛び交いましたが、本当にそうなのでしょうか?
(※出典:「大学入試の英語、30年で激変 止まらぬ難問化、東大試験は「これが限界では?と思うくらい」朝日新聞デジタル 2023.8/20)
以下、同記事より引用します
”1989年の共通1次試験(当時)では、
100分の筆記試験で総単語数は2728語、
1分あたり27.3語を読んで解答すればよかったのに対し、
2023年の大学入学共通テストでは、
80分のリーディングで総単語数は6014語、
1分あたり75.2語の処理スピードが求められています。”
引用終わり
1分あたり、27.3語読めればよかったのに、
今は、1分あたり75.2語も読まなければならなくなった、
といわれると、
「約2.7倍もの処理速度を求められるようになったら
確かに大変じゃないか!」
と思われる方も多いと思います。
ですが、落ち着いて考えてみてください。
あなたが日本語を読む時、1分間に何ワード読んでいるか、考えたことがありますか?
考えたことがなくても、1分間に27.3語ではあまりに遅くて話にならないと思いませんか?
英語話者は、一般的に、
1分間に200〜300ワード程度読むと言われています。
また、英語ニュースのアナウンサーは
1分間に約150〜200ワードの速さで話すことが一般的です。
つまり、75.2語の処理速度は
速いどころか、実社会で考えると、必要とされるスピードの半分にも満たないのです。
多読
ところで
英語多読の世界では、
/
1分あたり80〜100語で読める英文が
自分の英語レベルにあった英文
\
と言われています。
1分間に80〜100語読めるレベルの英文を、
目に入った順番に英語のまま処理しながら
コンスタントに
大量に読むことで、
英語力を確実に身につけることができる
のが多読です。
間に日本語を挟まずに
「直読直解」をしながら
多読を続ければ、
大学入試レベルの英文は
誰でも
当たり前のように読めるようになるのが多読です。
ところが、
単語を辞書で引かないと理解できなかったり
キレイな日本語に翻訳する仕方で英文を理解する癖がついていると、
処理速度が伸びず、
いつか英語の伸びが頭打ちになる日がきます。
大学入試までに、
多読で
自分の英語レベルを
入試レベルに引き上げておけば、
75.2語/分の処理速度は遅いくらいです。
その処理速度で読めないということは、
すなわち、受験者の英語力が
試験問題レベルに追いついていないことの表れ。
難しい単語や、
重箱の隅をつつくような文法問題で、
点数に差をつけてきた入試からは
様変わりしたことを考えると
喜ばしい変化です。
なぜなら、従来型入試は、
暗記力に長けた人とか、
ストイックに努力を積み上げられる人しか勝てませんでしたが、
多読なら、
自分の興味に合ったレベルの英文にコンスタントに触れていければ、
誰でも大学受験レベルの英語を
読めるレベルに到達できるからです。
もし、まだ、そのための教育が提供されていないとしても、
自分の意識次第で手軽にすぐに取り入れることができるのも多読の良いところです。
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