ペラペラになれない理由

スピーキング
2020.06.14

科学的に正しい英語学習法をゲーム感覚のアクティビティに落としこむと使える英語が身につきます。人見知りさん、口下手さんでも大丈夫!

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英語を学ぶからには、ペラペラかっこよくしゃべれるようになりたいですよね?
ところで、ペラペラ英語を話すとは、そもそもどういうことでしょう?

人が言葉を話すのは複雑なプロセス

ちょっとそのプロセスを分解してみますね。

1.適切な単語を脳内辞書から検索して取り出す
2.文法規則に沿って順序良く組み立てる
3.発音、リズム、イントネーション、強弱など「音の文法」と呼ばれるものに注意を払って発話する

私たち日本人が日本語を話すとき、
これら一連の作業は無意識に行っていますが
それを瞬時に行うことは、
実は、かなり複雑な作業なのです。

英語がペラペラ口から出てこない理由は、
上記の一連の流れのどこかに滞りがあるからです。

逆を言えば、滞りをなくすために正しく学びさえすれば、だれでもペラペラになれるということです!

英語をしゃべりたかったら子どもに倣え

ただし言葉の学びは、脳に関係があり、子どもの言葉の習得プロセスと似ていることがわかってきました。

子育てをした方ならお分かりだと思いますが、
日本人両親のもと、
日本にうまれたからといって、
オギャーと生まれた最初から日本語がペラペラしゃべれるわけではありませんよね。

英語圏の子どもも同じです。

以下は、和泉伸一著 『第二言語習得と母語習得から「言葉の学び」を考える』 pp.22-28 より参照させていただきました。

以下参照

一番目のステージが、単語だけでやりとりをする “一語”発話期です。

そして、1歳半から2歳くらいになると、“二語”発話できるようになります。
面白いのは、二語を並べる順番が、
必ず、英語の語順(主語+動詞+目的語)に沿って発話されるという点です。
そうしないと、英語という言語では意味が通じないということをすでに理解しているからでしょう。

次におとずれるのが、“電報文”発話期です。
電報文というのは、「チチキトク スグカエレ」という類の文章。
電報では、文字数ごとに料金を取られるため
「チチ(が)キトク(です)。スグ(に)カエレ」と言わず、
意味伝達上さほど重要でない言葉は省かれます。

この時期のネイティブの子どもの発話例には以下のようなものがあります。 

Daddy like book.
I good girl.

Daddy like book. では、like に三単現のsがついていませんし、book には複数形を表すsがありません。
I good girl. では、Iのあとのbe 動詞 am が抜けて、good girl の前の不定冠詞のaが抜けています。が、コミュニケーション上は何ら問題ないでしょう。

いまだ未熟な限られた処理能力の中で、使えるエネルギーを優先的に配分した結果、文法的な正確さを欠いているのです。

参照以上。

そして、ここが重要なのですが、
ネイティブの子どもの英語の学びと、
外国人が第二言語として英語を学ぶということに共通性はあるかどうかという点ですが、結論から言うと、類似点があるということです。

著者の和泉伸一氏は以下のようにまとめています。


このように実際のコミュニケーションの中で言葉の運用を見た時、子どもの母語習得と大人の第二言語習得との間に、大きな類似点が浮かび上がってくる。・・・その理由は、双方において、言語情報の脳内処理能力が大きくかかわっているからと考えられる。

和泉伸一著「第二言語習得と母語習得から「言葉の学び」を考える」- 第2章 大人の英語習得の実際(1)~子どもの母語修得と似ている点~p.67

つまり
・・・
・・・
・・・私は、日本人がなかなか英語がぺらぺらになれない理由は、
脳の処理能力にそった学び方をしてこなかったからだと思っています。

脳の処理能力という観点からすると、
英語学習初期=中学校入学時は、
英語年齢的には赤ちゃん~幼児期です。

いまだ、未熟な処理能力しかない時期に、
文法的な正確さまで求められるために、
英語に対し不要なコンプレックスをもつにいたったのですし、
そもそも、しゃべるために必要な学びが与えられているかというと、
そんな学び方はしてきていないということがわかります。

しゃべれるようになるための学びは別にあるのです。

えいごナビでは科学的視点にもとづいた正しい学習方法で
ペラペラになるお手伝いをしています。

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