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全体→細部の意識で「流暢さ」を獲得

英語学習法
2020.07.14

科学的に正しい英語学習法をゲーム感覚のアクティビティに落としこむと使える英語が身につきます。人見知りさん、口下手さんでも大丈夫!

詳しいプロフィール

「CatChat英会話たいそうで3週間英語チャレンジ」【Day3】 

言葉が自在に使えるという意味

私たちが「言葉を自在に使える」というとき、
その能力には ①「流暢さ」 ②「正確さ」「複雑さ」という側面があります。

「ペラペラしゃべれない!」と感じるのは、
①の「流暢さ」が欠けているからです。

そして、
①「流暢さ」と 
②「正確さ」「複雑さ」は
トレードオフの関係にあります。

「正確さを求めれば流暢さや複雑性が犠牲になりやすく、逆に流暢さを優先させると、正確さが落ちやすくなる。 (p.59)」

和泉伸一・著 『第二言語習得と母語修得から「言葉の学び」を考える』

私たちに「流暢さ」が欠けている理由

私たち大人世代に流暢さが欠けている理由は何だと思いますか?

その通り!
「正確さ」と「複雑さ」を問う
暗記中心のテストを受けてきたからです。

そこから脱するためにはどうすればよいかと考えた時、
和泉氏の次の一文は私にひらめきを与えてくれました。

母語を使った文法訳読式ばかりの授業をうけていると、
母語の影響を強く受けてしまいがちとなるが、
インプットの豊富なコミュニケーション主体の環境に触れる機会が多ければ、母語の影響は比較的小さくなりやすい。(p.81)

和泉伸一・著 『第二言語習得と母語修得から「言葉の学び」を考える』

「日本人は英語が苦手。」
「特に話すことが下手で、知識はあるのにちっともしゃべれない」
というのが定説のようになっていますが、そんなことはありません。
教育次第です。

しゃべれる子どもに育つ

インプットを豊富に与え、
コミュニケーション主体のレッスンを子どもたちに提供してきたところ、
リスニングとスピーキングが得意な子ども達に育つという事実を
目の当たりにしてきました。

受験に役立つ土台ができる

また、たとえ学校の授業が旧来の文法訳読式であっても
中学入学前に、
インプットを重視しとコミュニケーション主体のレッスンを受けさせておくことで
大学受験にも
最近の超長文にも対応できるということにも気づきました。

大人のやり直し英語への効果もアリ!

さらに、
わたしたち大人世代に
”流暢さを獲得させる”
効果があることもわかったのです!!

ただ、長年
学校で「正解」だとして慣れ親しんできた学び方を
変えていただくのはとても難しいとも感じてきました。
「子ども英語」というだけで、
一段も二段も下に見られるからです。

一度試してもらえれば効果を実感してもらえるのに・・・

しかも、ラクで楽しいし、
子どもさんと一緒にやれば
家族中で英語ができるようになるのに残念・・・。

そう感じていた矢先
「CatChat英会話たいそう」の動画が無料で視聴できるという話しを聞きました。
そうしてはじめたのが、勝手に(!)
「CatChat英会話たいそう 3週間英語チャレンジ」です。

具体的にどうすれば???

教室に来てくれる子どもさんなら
以下の指示だけですんなりレッスンにはいっていけます。
理屈より「楽しい」ことが子どもの場合はモチベーションになるので。

【Day1】見てみてね!
“Let’s watch the DVD silently.”

【Day 2】踊ってみよう!
“Did you feel the rhythm? Now, it’s dance time. Let’s dance all together!”

ですが、さすがに大人の方には通じないと思い、
その裏にある理論をお伝えしているというわワケです。

ダンスの効用については、別記事にまとめました。
「英語をしゃべるマインドをつかむ」をご覧ください。
https://eigonavi.info/blog/2712/

そして【Day 3】 でお伝えしたいポイントはこれ
↓↓↓

全体から細部へ

これまでの学習で私たちは、 
単語→短文→長文(全体)のながれで英文を理解してきましたね。

が、
「流暢さ」を身につけるには、逆の矢印の意識が大事です。
全体を聞いて、全体が何となく言えることをめざしましょう。

「単語の一つ一つまで正確に理解したい。」
「完璧にわからないと気持ち悪い。」
と思われることと思います。
が、そんな意識には
あえて蓋をして、わきにおいておいてくださいね。

通じる英語に必要な「~らしさ」

全体を意識することで、
「英語らしさ」が体得できるようになります。

この「英語らしさ」のことをプロソディといいますが、
プロソディは、音の文法ともいわれ、
それがないと通じません。

単語一つ一つに意識がいくと、
通じさせることに最も重要なプロソディがおろそかになるのです。

通じる英語を身につけるために、あえて細かいところに目をつぶって。

どうしても一つ一つの単語が気になってしょうがないという人は、
ハミングからはじめてみてくださいね。

聞こえるところは、強く発音されているはずです。
強く発話されているところが重要な箇所。
そこだけをつなげて、一曲丸々歌うという意識で毎日続けてみてください。

Practice makes perfect!

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学校で勉強してきたのになぜ話せないの?その原因を第二言語習得研究の知見から解説。20年の指導経験もまじえ、英語が話せるようになるため情報をお送りします。

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