ブログ

大学入学共通テストの英語リスニングは難しいぞ!

中学・高校英語
2020.08.06

科学的に正しい英語学習法をゲーム感覚のアクティビティに落としこむと使える英語が身につきます。人見知りさん、口下手さんでも大丈夫!

詳しいプロフィール

2021年の大学入試は、
これまでの大学入試センター試験から
大学入学共通テストへと変更されます。

一般公開されている試行問題を解いてみての感想と
対策をまとめましたのでご活用ください。

まず、共通テストへの主な変更点は以下の通りです。
(2)(3)は数学と理科に関することなので割愛しています。

====================================

(1)思考力、判断力、表現力等を発揮して解くことが求められる問題の重視。

(2)数学・・・

(3)理科・・・

(4)外国語「英語(筆記)」の名称を「英語(リーディング)」に変更し、「英語(リーディング)」において、「発音・アクセント・語句整序など」を単独で問う問題は出題しない。また、場面設定によってイギリス英語を使用。

(5)「英語」において、リーディングの配転を200点から100点に、リスニングの配点を50点から100点に変更。

(6)「英語(リスニング)」は、英語の音声を2回流す問題と1回流す問題を出題。

大学入試センターHPより抜粋

====================================

― こうしてみると令和3年度入試から
英語の試験内容が大きくかわることがわかりますね!

特に変化が大きいのがリスニングです。

これまでリーディング対リスニングは4:1の比率でしたが、
(リーディング200点:リスニング50点)

これからは、同比重の1:1となります。
(リーディング100点:リスニング100点)

どうしてこのような変更がおこなわれることになったのでしょう?
QA集から該当部分を抜粋します。

Q1.英語のリーディングとリスニングの配点を同一とする理由はなんですか。

A1. 英語教育改革の方向性として
学習指導要領で示す英語4技能(「読む」,「聞く」,「話す」,「書く」)のバランスの良い育成が求められていることを踏まえ,
リーディングとリスニングの配点を均等としています。

Q2.リスニングの問題音声について,1回読みと2回読みの両方の問題があるとのことですが,どの問題が1回読みか2回読みか,事前にわかりますか。

A2.受験案内P2に記載しています。また,問題冊子の表紙は,大学入試センターのホームページにおいて事前に公表する予定です。

Q3.過年度卒業者用の別問題は出題されるのでしょうか。 

A3.現行の高等学校学習指導要領に基づく学習範囲の中から出題される点については,これまでのセンター試験と変更はないため,過年度卒業者用の別問題は出題しません


上記の変更を受けて初めての入試となるのが2021年の1月入試。
そして、試験情報として、
「こんな問題をだしますよ~」というのを大学入試センターが公開してくれているのが試行問題です。

以下に、試行問題を解いた感想を列記します。

・ナチュラルスピードなので
慣れていない受験生にはかなり早く感じられると思われる。

・教科書の録音に比べ、”話し方に多少”くせ”のある話者もいた。
よりリアルな現実世界にあわせているということか。

・設問を読む時間が設けられていない点は意外と重要。
リスニング音声を聞きながら、同時に問題文を読まねば間に合わないので
設問を瞬時に理解する速読力が必要。

・問題文によっては、2度読み上げてくれる問題と
1度だけしか読まれない問題があり。

・長文のリスニング問題はくせ者!
英文の中に直接答えは言及されておらず、
状況から推察して答えにたどりつかねばならない!
という意味で難易度が高い。

リスニングはきちんと聞き取れ、意味もわかったのに、
国語的な力不足とか、
勇み足・勘違いで間違える、
なんてことが起こりそうな意地悪問題(;^ω^)

英語リスニングに求められる力とは?

リスニング問題とはいえ、英語の総合力が必要だと感じました。

以下が対策として必要でしょう。

①聞こえた順番に英語のまま意味をとっていく力
②設問の英文を見た瞬間に意味がわかる読解力・速読力
③状況を正確に把握し正解に導く処理能力&国語力


上記のような力をつけるためには
・・・
・・・
・・・
英語学習の初期から、
英語は英語のまま、
日本語を介さず理解し
すばやく処理していく訓練を積んだうえで、
さまざまな分野の本や動画の多読、多観をしていくことが役に立つでしょう。

英語を使った国語の問題といった感想を持ちましたので
意外かもしれませんが
国語の勉強をきちんとしておくことが必要です(笑)

過年度卒業者には厳しい

過年度卒業者で、リスニングが不得手だという受験生にとっては
非常に厳しい入試となるでしょう。

今更、学習スタイルを変更することは勇気がいることでしょう。
が、根本的に学習方法を変えないと、
今までの学習方法を取り続けている限り
リスニングが足を引っ張ることになるという危惧を抱きました。

ただ、
厳しいようですが、長い目で見れば、
入試は人生の一通過点に過ぎません。

入試のための英語学習ではなく、
「今後の人生に役立つ英語」
という視点で考えれば

文法訳読という旧来の学習法ではなく、
本来あるべき姿で学ぶ(英語は英語で学ぶ)方式に転換させることが
結局は早道です。

高校生以下のみなさんへ

実は、リスニングは
(そして、超長文読解も!)
決して難しい作業ではありません!!

日本語が普通に聞けて、喋れる人であれば、
だれでも習得できるものです。

偏差値が高い人しかできないとか、
耳が良い人でないと聞き取れないとか、
―そんなことは全くありません。

難易度が高く、
少ない分量の英文の精読
日本語を介在させて学習してきたために
難しく感じられるだけなのです。

結論から言えば、↑コレの逆をやることで
リスニング&スピーキング力は上がります。

・易しい英文からはじめて英語を英語のまま大量に処理する
・リスニング、スピーキングから始める
・英語を英語で学ぶ
・フォニックスを学ぶ
ということを行えば、だれでもリスニングは上達します。

興味がある方
効率的に成果を出したい方は、
お気軽にお問合せください。
 
 ↓↓↓

リスニング対策はいつはじめるべき?

リスニング力は
どなたでも
何歳からでも習得できます!
と言いましたが

年齢と共に
脳が周囲にない音を聞こえなくしてしまうのは事実。
(研究結果によると、生後8か月から、
周囲にない音へのシャットアウトははじまるとのこと。)

不要な能力は退化させるように人間の脳はできているんです。

ですから、
時間をかけずにリスニング力を身につけるには
どんな音にも対応できる子ども時代からはじめるのがラクだというのは事実です。

しかし、早ければいいというものでもない、と私は思っています。
モチベーションの問題があるからです。
早く始めさせるのは親の意向ですから、
子どもが反発することも考えられます。
強要が英語嫌いを生む危険性もあるのです。

また、せっかく早く始めてしまっても、1~2年でやめてしまうと、
先ほどもいいましたように、
人間の機能として不要なものは退化させるという特性がありますので、
元に戻ってしまうことも・・・。

そう考えると、
小学校英語が必修化された今。
それを一つのインセンティブとして利用するのが良いと思います。

そうすると、小学生時代に、リスニング問題は解決できてしまいます(^^)/

中学・高校スタートでも間に合います!

小学生時代に英語学習のチャンスを逃した!
という方でも大丈夫。

学校の勉強で苦戦を強いられているなら、なお結構(笑)
必要性があるときにこそ、力が出るものです。

学校の勉強とは一見関係ない
フォニックス・多読多聴・リスニング・スピーキングを一気にやると
学校の勉強が逆にラクに理解できるようになるでしょう。

夏休み等を利用して、集中的に学べば
ハードではありますが、
子ども時代の何年も分を一気に取り戻すことが可能です。

NEW ARTICLE新着記事

新着順でブログ記事を表示しています。

メルマガ登録受付中!

学校で勉強してきたのになぜ話せないの?その原因を第二言語習得研究の知見から解説。20年の指導経験もまじえ、英語が話せるようになるため情報をお送りします。

英語学習のヒント動画はこちらから!

世に出回っている英語メソッドのウソ、ホントがわかる動画プレゼント中。

TOP