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英語へのモチベーションを高める学習とは

科学的に正しい英語学習法をゲーム感覚のアクティビティに落としこむと使える英語が身につきます。人見知りさん、口下手さんでも大丈夫!
ある小学校高学年の男児のやる気が急降下。
思春期という年齢的なものもあるのでしょうが
イライラが隠し切れないといった時期がありました。
お母さまによると
別に通っている学習塾でも授業態度がかんばしくなく、
塾長さんからも
「本人にやる気がない」と指摘されたとのことで
お母様は
「やらされている感」から早く脱してほしい
と願っていらっしゃいました。
すれ違う親子の思い
世の親御さんの言動は、
「将来の子どもの幸せを願って」
という子どもへの愛からきています。
ところが
子どもの側は、
「やらされている」感満載で
不満たらたら
よくある構図です。
そんな時、
どうしていますか?
”ごほうび”でつったことってありませんか?
『次のテストで成績が上がったらゲームを買ってあげる』とか。
やる気とアメの関係
人を動かすには何がしかのごほうび(アメ)が必要で、
ごほうびがあれば成果が上がると信じられてきました。
職場でも
ボーナスや、プラス査定の人事評価などが
広く行われているのは
そのためです。
ところが、
そんなアメとムチ戦略が、
実はあまり効果的でない
と聞いたらどう思われますか?
/
効果がないどころか、
マイナスに働くと言われたら???
\
かつては効果的だったアメとムチ
かつては
アメとムチ作戦が
やる気を向上させることに役立っていました。
工場での単純労働に代表されるような仕事
― つまり、
多くの作業が人の手によって行われていた時代の仕事は、
人がなすべきことも、
その手順も決まっていて、
決まったことを正確に早く行うことが
労働者に求められていました。
そんなルーチンワークには、
確かに、
インセンティブ(褒賞)は
一定の効果があります。
でも、弊害もあるんです。
それは・・・
一度アメを与えてしまうと、
次に同じ行動をとってもらおうと思った時に、
アメがあることを期待して、
それを前提にしか行動しなくなるのです。
同じアメでは動かなくなって、
アメの増額が必要になることも。
そして意識はいつまでも、
「依頼者の求めに応じてやっている」=「やらされている」
という構図のまま。
さらに、
高い創造性が求められるような状況においては、
アメとムチ戦略が
生産性を上げないどころか
逆に害をもたらすことを証明してみせたのが
2010年に刊行された
ダニエル・ピンクの「モチベーション3.0」という本でした。
解決法が不明で、
より柔軟な発想が求められる類の問題の場合は、
ごほうび(インセンティブ)があることにより
逆に視野が狭まり
解決法を見いだしにくくなる。これは社会科学における
TED Talk ダニエル・ピンク
最も確固とした発見の1つです。
そして最も無視されている発見でもあります
ワクワク感=内発的動機づけこそ本物のモチベーション
では、どうすれば、
本物のモチベーションをもってもらえるのでしょう?
心配ありません。
科学はすでに答えを見つけてくれています!
ひと言でいえば、
内側からうまれる
ワクワクする自発的動機づけを利用し
本物のモチベーションを喚起すればよいとのこと。
本物のやる気が生まれる条件
「モチベーション3.0」によると、
モチベーションを構成する要素は以下の3つです。
Autonomy (自律性)
「モチベーション3.0」(p.81) ダニエル・ピンク著
Mastery(熟達)
Purpose(目的)
Autonomy(自律性)とは:
自分のことは自分で決めたいという欲求。
大事だから、
好きだから、
面白いからやる
という気持ち。
先に取り上げた小学生男子は、
この Autonomy が欠けていたために
モチベーション”ダダ下がり”
の状況に陥っていたんです。
あなたにもこんな経験ありませんか?
何かやるべきことがあって
(例えば、ため込んでしまった家事でも、
見て見ぬふりをし続けてきた用事でも)、
そろそろ重い腰を上げてやろうかな、
と思った矢先、
家人から
「いつまでほっとくつもり?
まだやってないの?」
とため息交じりに言われたら?
途端にやる気を喪失しちゃいますよね(笑)
人間は、自分で決めたい生き物。
人から指摘されたり、
命令されたりすると、
つらくなる生き物なんですね。
親の頭の中では、
先々のことを考え、
中学は受験させた方が良さそうだ、
という結論に達し、
その中学進学のためには、
受験塾が必要・・・。
とすべて逆算して
合理的、効率的な判断がなされています。
ところが子どもの側からすると、
降ってわいた災難(笑)
まだ小学生ですから、遊びたい盛り。
発達段階的にも、
先を見据えて今我慢をするということができない年代。
理屈で押されれば論破できないものの、
やる気を出して
率先して学べるかと問われれば、
とてもそんな心境ではないのです。
中学受験も塾通いも、それに伴う勉強も
親や塾の先生から押し付けられた
そう感じている彼にとっては
受験勉強を「やらされている」と感じるのは
当然なんです。
そんな子ども達であっても、
2番目のMastery や
3番目のPurposeよって
モチベーションアップを図ることは可能だ、
と子どもたちに英語を教えていて感じます。
英語を習いにくる子どもたちは
ほぼ100%親御さんの意向で入会されますから(苦笑)
Mastery (熟達)とは:
何か大切なことについて
少しずつでも上手になっていきたいという欲求。
習得し、
それが、
何かの達成や成果につながることは
人間にとって大きな喜びです。
Purpose(崇高な目的)とは:
自分のことだけでなく
もっと大きな大事なことに取り組みたいという欲求。
志の高い
崇高な目的のもとに行動するとき
人は力を発揮します。
「飽きやす」く「変化と不確実性が大好物」な脳
ここで、ちょっと脳の特長を述べてみたいと思います。
脳は、一言でいえば
非常に
「退屈しやすい」
「飽きやすい」
性質をもっています。
ですから、
・長時間変化の乏しいような環境であったり、
・予測可能性の高いような場合は、
脳内の報酬系が刺激されにくいので
やる気が低下します。
反対に、脳は
予測が難しい
リスクのある不確実な環境で得た報酬に
より多くの快楽を感じやすいということが
研究でわかっています。
さらに、
自分の選択や行動によって結果が変わってくる場合には
刺激や快感はさらに高まります。
そういった快感には中毒性があり、
何度でも繰り返したくなると言われています。
本物のモチベーションを英語学習に
えいごナビではこんな授業を行っています。
・英語だけで授業をしたり、
ゲームで学ぶという非日常性が味わえる。
・ゲームなので、
主体的に関わることができ、
自分の関与で結果が変わるという刺激が得られる。
・自分で
教材や取り組む内容等が選べるという
自由度の高さがある。
・ちょっと手を伸ばせば
理解できるレベルに
タスクを設定する事で
「できる」をたくさん経験させる仕組みがある。
そして、
・自らの成長が実感できるcan-do 評価
を取り入れている。
こういった諸々のことが相乗効果をもたらした結果、
学ぶ生徒さんが
生き生き学んでくれているのだと思います。
ちなみにこの男の子。
レッスンであこがれのロールモデルについての
プレゼン(もちろん英語で)をしたあたりから
成長著しく
希望の中学にも合格し、
英語にも積極的に取り組むようになりました!(^^)!
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