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受験生なのに英語が苦手、どうすればいい?

中学・高校英語
2020.10.05

科学的に正しい英語学習法をゲーム感覚のアクティビティに落としこむと使える英語が身につきます。人見知りさん、口下手さんでも大丈夫!

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今日はYahoo!知恵袋に寄せられていた以下の質問にお答えします。

英語がどうしても好きになれないです。 受験なので勉強しなければならないのですが苦痛すぎます。 特に文法が嫌いです。 本来体で覚えるべきものを 理屈で覚えなければならないのが苦痛です。

受験と書いてあるので恐らく高校生からの質問だと思います。

「本来体で覚えるべきものを」と書いてあるのを見て、
この質問者さんは、本質が分かっている方だと思いました。

そうなんです!
本来、語学は、理屈で覚えて身につくものではないのです。
英語 = 暗記科目と考えられ、
暗記を前提として教えられているのがそもそもの間違いです。
単語など、確かに覚えることはあります。

が、そこは本質ではありません。

ではどうしたらいいのでしょう?

結論から言えば、基礎基本を徹底的に体になじませることが早道です。

基礎基本を徹底的に体になじませるとは?

受験を控えて焦っているのに、今さら、基礎基本と言われても途方に暮れますよね。

ですが、ちょっと考えてみてください。
基礎基本ができていないままに、細かい知識をいれすぎたから、
逆にわからなくなってしまっているのではありませんか?

自分なりにわからないところに戻って問題集を解いたり、
塾に通ってみたり努力してきた結果

例えば”分詞の形容詞的用法”なら、
それだけを扱う問題は理解できるし点数にもなる。

ところが、
模試などのような総合的な力が試される試験になると太刀打ちできない、
といった状態なのではありませんか?

そんな状態がおこるのは、基礎基本の確立ができていないからなんです。

ですから、
基礎基本を徹底する作業を行うことは決して無駄にはなりません。
受験後にも役立つ本当の英語力がつきますから。

受験生にぜひ知っておいていただきたいのは、
受験も「文法知識の暗記」だけでは太刀打ちできない方向に舵が切られているということです。

 本当に文法やらなくて大丈夫?

文法学習をおろそかにしたら、受験に失敗するんじゃないかと不安ですよね?
なので、まず、今の受験をめぐる現状を知っておきましょう。

大学入試で重要度が下がる文法問題

大学入試は2021年から大きく変わります。
これまで受験の定番だった書き換え問題等、
重箱の隅をつつくような細かい文法的知識は問われないことになりました。

今後は、
・長い英文を、素早く読んで内容を把握できるかとか、
・その英文に対する自分の意見を
英文の型に沿った形で
論理的に述べられるかといったところが重視されます。

そして、これまでにくらべ、
・リスニングの比重が大幅に上がります。
詳しくはこちらの記事をお読みくださいね。

つまり、これまでは、英語の勉強 = 文法だと思われてきましたが、
これからはさほど大きな位置を占めなくなるんです。

もちろん、文法が全く必要ないわけではありません。
長文読解やリスニングにだって文法は必要です。

しかし、基本となる文法は、最初はごく少なくていいんです。
というか、ごく少ない文法を完全に自分のものとしてから、複雑な文法をいれていかないと、せっかく学んでも宝の持ち腐れをおこすだけです。

ごく少ない文法とはなんでしょう?
まず身につけるべきは、長文読解やリスニング、そして、英作文で必須の文法です。

長文読解やリスニング、英作文で必須の文法とは?

  • 英語は主語が必ず必要(日本語と違って省略不可)
  • 主語と動詞はセット(三単現のsや、単数複数の意識を身につけよう)
  • 単語をテキトーに並べちゃダメ!並べる順番が大事です(日本語は語順がどうでもいい言語)

英語の基礎基本を身につける方法

上記の文法なんて、中1でならったこと。
「そんなの知ってる」と思ったことでしょう。

そこが落とし穴です!!


語学は「勉強」ではなく、スポーツや楽器と同じだと考えてください。

知識をいくら入れても泳げないし、ピアノをひけるようにならないように、
文法を知識として覚えるだけではダメなんです。

では、どうすれば、英語の基礎基本が身につくのでしょう?
以下にまとめました。

基礎基本学ぶ方法

準備していただきたいものがあります。
音声付きの英語絵本です。

音声付き英語絵本

音源があることはマストです。
そして、英語のレベルがとても大事です。

見開きに知らない単語が3つ以上あったらそれは難し過ぎます。
(知らない単語が3つ以上あっても、挿絵から意味がわかればOK。)

※日本人は、学校英語の影響で、
難しい英文を辞書を引きひき読むのが効果的だと思い込んでいるフシがありますが、それは間違いです。
「え~!?いくらなんでもやさしすぎでしょ」と思うレベルから始めてください。

基礎基本を身につける3ステップ

  1. 音源をよく聞きながら挿絵を見て、大意をつかむ。
    (→挿絵を見ても意味がつかめない場合は、絵本のレベルをさげてください。)

  2. 音源を聞きながら文字を見ていく。
    (※ わからない単語があっても辞書は使わないで推測する)
    (※ 和訳はしない!)

  3. シャドーイング 
    シャドーイングとは聞こえた英語を単語や文を聞き終わるのを待たずにほぼ同時に繰り返して言う訓練方法です。その効果にはリスニングスキルの向上、よい発音の習得、新しい語彙・表現の定着があります。

    (→(参考文献:門田修平「シャドーイングと音読の科学」(2007コスモピア)玉井健「決定版英語シャドーイング超入門」(2008コスモピア)より

    ①Mumbling :
    英語を聞きながら、単語や文を聞き終わるのを待つのではなく、すぐに聞こえた通りにブツブツ小声でつぶやくように声にだします。途中わからなくなってもどんどんついていきましょう。

    ②Parallel Reading : 音源を聞きながらテキストを見て音読

    ③Prosody Shadowing : 英語の音声に注目してシャドーイング

    ④Content Shadowing : 英文の意味に注目してシャドーイング

    <時間があったら次の2つのステップも行いましょう>

    ⑤Repeating : 音源を句、節、文単位で止めてリピート

    ⑥Recitation : テキストを暗誦していう

    一つの素材について、最低これくらいは繰り返し、
    暗記しようという意思がないのに覚えてしまうくらい体になじませることを目指しましょう。
    これを毎日、最低1か月は続けてください。
    なんとなく英語がわかる、となっているハズです(^^)/

学生のあなたにおススメ

教科書本文を上記のシャドーイングの方法を使って、
頭から読み下しつつ、意味をとり、口に出すことを50~100回ほど繰り返せれば、定期テストなどはすぐに成績があがるはずです。
ただ、いきなり高校のテキストでそれをやるのは難しいかもしれません。

①基礎基本を確立するためのごく簡単な英語絵本を探してきて、
耳と口と英語の基礎を固めつつ、
②学校の定期テスト対策と、
③入試対策とを同時並行させていかねばなりませんものね。

そんな方をサポートしているのがゲーム感覚英語習得プログラムです。
「短期間で本物の英語力を上げることができる」と
高い評価をいただいています。

さらに!
現在の勉強では、「長文」を読んだり、リスニングの点数を上げるためには
「別の」対策が必要だと言われていませんか?

耳と口を使って基礎基本の構築をおこなえば
長文対策やリスニング対策などしなくても、
自然に読め、聞ける人になれるので、かえって早道なんです(^^)/

まとめ

日本語で書かれた文法書は、
過去の日本の言語学者の解釈をまとめたものです。

過去時代の日本人が書いた文法書の説明がわかりやすいかと問われれば、
その文法用語だけで頭が痛くなる生徒さんもいるくらい(苦笑)

しかも、
人の理解の仕方は千差万別なので、万人にわかりやすいわけではありません。

学校の英語の先生は、
その文法的説明がすんなりはいったタイプの人であり
過去の入試の適応者でもあります。

学校の学びは、
分析的論理的学びに偏り過ぎているという批判があります。

あなたが、
文法書の制作者や、
英語の先生と
理解の仕方や学びのタイプが違う人間だからといって
英語をあきらめるのはとてももったいないことだと思うのです。

聴覚優位の人
音楽で学ぶと入りやすい人
クリエイティビティのある活動が好きな人
しゃべることが得意な人

英語の学び方にはたくさんの種類があることを知っておいてくださいね。

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