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使える英語には文法だけでは不十分

英語学習法
2020.10.26

科学的に正しい英語学習法をゲーム感覚のアクティビティに落としこむと使える英語が身につきます。人見知りさん、口下手さんでも大丈夫!

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英語の学習というと、まずは「文法」!
と思う方が少なくないと思います。

もちろん、文法も大事です。

が、残念ながら
文法学習だけだとしゃべれるようにはなれません!!

ちょっとややこしい話になりますが、
大事なことなので、
英語を身につけたいと思っていらっしゃる方は
ぜひ最後までお読みくださいね。

文法学習だけではしゃべれるようにならない理由

言葉を身につけるには、文法を学ぶだけでは足りません。

なぜならビックリマーク

文法として学べるのは、
説明が可能な知識 (=明示的知識) だけだからです。

きれいに分析された論理的な説明を聞くと
わかった気になります。

が、

そもそも、言葉とは、

すべてを論理的に言葉で説明できるものではないのです。

言語とは、
論理的な説明が不可能なシロモノ

「えっ、どういうこと???」
と思われたことでしょう。

「英語を理解するために文法があるんでしょう?」
「重箱の隅をつつくくらい細か~い文法がいっぱいあって、
それを覚えれば英語ができるようになると信じてきたから
一生懸命勉強してきたのに、
文法で説明できないことがあるって、どういうこと?」

「私たちのこれまでの努力は何のためだったの?」

そう叫びだしたくなる人もいるかもしれません。

でも、「言葉で説明できない知識」は、
英語に限らず
どんな言語にも存在します。

もちろん、日本語にだってあります!

文法的説明ができない日本語

例えば、「は」と「が」の使い分けがそうです。
「わたしは」「わたしが」と言ったような主語を表す助詞の「は」と「が」。

この使い分けは、
日本に育った人なら幼稚園児でも正しく使えるのに、
いざ、この違いを外国人に説明しようとすると
説明できないはずです。

(どんな高名な言語学者にもできないのだそうです。)

正しく使えても説明できないこと
(=暗示的知識)は
どの言語にもあるんです。

ですから、
英語を身につけたかたったら
意識的には説明できないけれども、実際は問題なく使える知識(=暗示的知識)
も身につけることが絶対に必要なのです!!

説明できない知識?
ということは、
つまり教えてもらうことができない知識ですよね??

それが大事だと言われても、
教えてもらえなければ
一体、どうやって身につけたらいいんですか???

途方にくれちゃいますよね・・・

暗示的知識はどうやって身につける?

第二言語習得論という言葉に関する科学では答えが示されています。
それによると・・・


意味に注目した体験的な学び
コミュニケーションを中心とした学習

和泉伸一「第2言語習得と母語習得から「言葉の学び」を考える(p.208)

だとのこと。

これでもちょとわかりにくいですよね。

個人的な解釈ですが

・文法的な説明や和訳に終始することなく、
学習者が自分の頭で推測したり考えたりすることが促される学び。

・受け身で教えてもらうという姿勢ではなく、
積極的に自分の頭を働かせて意味を取りに行く活動の中での学び。

だと思っています。

たとえば、
わからない単語にであっても
すぐに辞書を引いて、和訳を見つけて安心する
ような学びではダメなんです。

前後の文脈から「ああかな?こうかな?」と考えて ”あたり” をつける。
日本語にならなくても、
イメージで摑まえようとしてみましょう。

その積み重ねで
英単語の中の「核」のようなものが体感としてわかるようになります。
すると、一つの英単語に対し、様々な和訳を覚えなくても済むようにもなるんです。

こんな地道だけれど、主体的な学びの中で少しずつ身についていくのが
日本語では説明しきれない暗黙の知識なんです。

安河内哲也氏が、
言葉の習得が早い人は
「突き詰めない人だ」と言っていました。

同感です。

わからないことに「気づき」はするけれども
曖昧さを許容し(Ambiguity tolerance)
そのうちわかるようになるだろうと放っておく姿勢が大事なんです。

勘違いしないでくださいね。
何もしないわけではありませんよ!

放っておきつつ、一方では
関心ある英語素材にたくさん触れ、
インプット量を増やす努力を続け
英会話やアクテビティの中で英語を使う経験を積み重ねていく。

すると
次第に各人の脳内で、
英語に関する暗黙の知識が積みあがっていくのです。

その先に、英語が使える人生が待っていま~す。

意味を重視した主体的な学びは、
分析や型を重視した文法とはちょうど対極にあると言えます。

文法を教えるのは簡単ですが、これからは、
学習者の主体的な学びを支援する方向への学びに変わっていくと思っています。


そんな学びを提供しているのが
ゲーム感覚英語習得プログラムです。

<まとめ>

文法として分析され、論理的に説明されると
わかった気になりますが、
英語の習得にはそれだけでは不十分だ
ということが
なんとなくでもご理解いただけたでしょうか?

文法では説明できない知識を得る方向での努力をすれば
これまでのテストや試験に効果があるだけでなく
実際のコミュニケーション能力も高まります。

せっかくなら受験だけでない本物の英語力を身につけましょう。

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