リスニング力を上げる方法

リスニング
2021.02.22

科学的に正しい英語学習法をゲーム感覚のアクティビティに落としこむと使える英語が身につきます。人見知りさん、口下手さんでも大丈夫!

詳しいプロフィール

文の最後しか聞かない日本人。
文の最初に大事なことを言う英語話者。

それなりに努力して勉強してきたつもりなのに、
英語話者が何を言っているのか
一向に聞き取れない・・・。

そう悩んでいらっしゃる方に
即効性がある
・・・かもしれない(笑)ちいさなヒントをお伝えします。

日本語と英語の文構造の違い

聞き取れない悩みは、 
実は、
日本語の文構造が邪魔しているだけ
ということもあるんです。

それが何かと言うと・・・

「語順」

具体的に説明しますね。

文末が大事な日本語と
文頭が大事な英語

日本語だけに慣れ親しんで大きくなると、
無意識のうちに、
文末だけに意識を集中させて聞くようになっていきます。

最後さえきちんと聞いていれば結論がわかるからです。

人間の脳は手抜きが得意です。

必要ない作業はとことん省力化することで
疲れず、
大事なところにエネルギーを集中できるようにできているんです。

日本語は、結論が最後に出てくる言語。

だから、日本人の脳は、
最初の部分はぼんやり聞き流すよう
脳が適応進化しています。
そんな脳のまま英語を聞くとどうなるでしょう?

大事な話初めに意識を集中することに慣れていないので
聞き逃してしまう(;^_^A

聞き取れない原因の一つがここにあります!

例えば・・・
文頭の疑問詞を聞き逃してしまったらどうなるでしょう???

TOEICなどの資格試験では致命的ですよね。

普通の文章でもそうです。
主語のあとに動詞が続いて、
○○が□□するという最も大事な要素が
文頭で表現される言語が英語なのです。

段落や、論文、本の構成も同様。

最初に結論をのべ
その理由が後に続く型です。
話し始めをぼんやり聞き逃していたら、
致命的なんです。

だから
日本語仕様に進化して
文頭をなんとなく聞き流すことに慣れた日本人にとって
英語を聞くことは
これまでとは違う意識をもって聞かないと
大事な個所を聞き逃す可能性が大きいというワケ。

日本語だけで育ってきた期間が長ければ長いほど、
文頭に意識をもってくることが苦手に進化しているはずです。

リスニング対策といわれると
耳を鍛えることにばかり集中しがちですが
その前に
日本語と英語の構造上の違いを理解し
文頭に全神経を集中させて聞くという意識も大事。

それだけでも、かなり違ってくるはずです。 

「歌・チャンツ」を最初に学ぼう!

「歌・チャンツ」から始めることで得られるメリット

「歌・チャンツ」から英語学習をはじめると(やり直し英語も含みます)
① リスニング力が鍛えられ、
② スピーキング力も向上させられ、
③ 楽しく
④ 学習初期には、読むより大量のインプットがラクにできます。

文法学習の大切さ

ところで、英語学習をする際に「文法」と呼ばれる
言葉のルールを学ぶことも必要ですよね。

車を運転する際に、交通規則を守らなければいけないように、
英語という言葉のルールを知っていなければ、
自分勝手な解釈をしたり、誤解が生じたりして、
意思疎通ができなくなってしまうからです。

「音の文法」も存在する

実は、この文法ともいえるものが、「音」の上にも存在するんです。
それは”プロソディ”と呼ばれます。

プロソディを守られなければ、
いくら正確に一つ一つの単語を発音しようと通じません。

通じる英語をしゃべることができなければ、
相手に理解されず、コミュニケーションが成立しません。

また、プロソディを理解していないと、
聞き取りにも苦労します。

が、逆を言えば、
英語のプロソディを習得できれば、
一気に通じる英語を手にすることが可能になるということです。

このプロソディを
手っ取り早く、しかも、楽しく学ぶことができるのが
「歌」や」「チャンツ」なんです。

※チャンツとは?

「歌」と違って、「チャンツ」という言葉にはなじみがないかもしれません。
「チャンツ」とは、簡単に言えば、
メロディのない歌のようなもの。
どの言語にもあって、その言語の特徴がよく表れます。
日本語で言えば、
お経や、
「だるまさんがころんだ」などがチャンツです。

日本語と英語の違いを埋めるのに役立つ「歌・チャンツ」

日本語の特徴

日本語は、
子音の後に必ず母音がつき、
どの音も、同じ長さで平板に発話されるのが特徴です。


(例)だるまさんがころんだ=Da Ru Ma Sa N Ga Ko Ro N Da

英語の特徴

今度は、「だるまさんがころんだ」を、
英語ネイティブっぽく発音してみてください。

るぅ~まさんが ぉ〜ぉんだぁ~

みたいになったんじゃないですか(笑)?

そう!
実は私たちはもう、
ネイティブらしい英語とは、
・強弱がはっきりしていて、
・強く高く長くいうところと、
・力を抜いて一息で早く言うところがある
・口の動きも、舌の動きも日本語より大きい
ということに、すでに気づいています^^

ところが、
いざ自分が英語を発しようとすると、
強弱が平板になって、
どの単語も同じ調子で、
一語一語、短く区切りながら発音してしまう。

だから通じない💦
・・・
・・・
・・・
それは、
普段の日本語の話し方にひっぱられているからだし
音のプロソディの勉強をやったことがないから。

ですが、ちょっと英語のプロソディの存在に意識を向けて
歌やチャンツで練習すれば、

上手にできるようになるのです。

たとえば、
私がいつも愛用している㈱mpiさんの教材で
“Early to bed” を聞いてみてください。

https://www.mpi-j.co.jp/contents/readbooks/5164/index.html#target/page_no=9

出典:㈱mpi公式サイト
(https://www.mpi-j.co.jp/c/01/?keyword=%E6%AD%8C&page=3)


makes you の箇所が1拍で歌われていることに気づかれたでしょう。
さらに、
makes の最後の sと you の最初の y とがくっついて
「シュー」みたいな音になっていることにも気づかれたと思います。

こういった音のくっつきの変化を「リンキング」と言います。
理論的に学ぶ方法もあります。

「単語の末尾と、初頭音で子音時が連続すると、どちらかの子音は発音されない」のように。

が、言葉による説明だけでは、
堅苦しく、しかも、
実際には、なかなか使えるようにならない!!

ところが
自分で歌えるようになれば、
自分でルールがみつけられるし、
ラクだし、楽しいと思うのです。

もちろんフォニックスの実践
=発音矯正にも役立ちます!

例えば

・フォニックスのルール名=「rのついた母音」 → early の /er/
・フォニックスのルール名=「2文字子音」 → の healthy, wealthy の /th/

・フォニックスのルール名=「1文字1音ルール」 /l/ /r/ /w/など。

/l/ のあと、すぐに /th/ に持っていくのはかなり難易度が高いです。

歌のリズムを崩さず
正確な音を出すのは
なかなか難しいこと。

でも、歌なら楽しく繰り返せると思いませんか?

以前行ったイベント「毎日インプットチャレンジ」では、
こんな感想が寄せられました↓↓↓

歌・チャンツの効用

*英語のプロソディで発話できれば、
今のままの英語力であったとしても、
短期間で、

通じやすくなること請け合いです!!

自分が発することができる音は聞き取れるので
リスニング力のアップにも役立ちます。

*子ども向けの歌は、
日常生活でよく使うフレーズがそのまま入っていることが多いので、
丸ごと覚えてそのまま使うことで会話力の向上にも役立ちます。

いかがでしょうか?

平板な日本語プロソディを
英語プロソディへと変換させることが
英語コミュニケーションには大事です。

その英語プロソディ向上のために
子ども用の歌やチャンツが使えるのです。

皆さんが英語学習に「歌・チャンツ」を取り入れ、
よりラクに、より楽しく、
本質的な英語力をつけられることを願っています。

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