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教科書1か月分の予習を10分で終える
科学的に正しい英語学習法をゲーム感覚のアクティビティに落としこむと使える英語が身につきます。人見知りさん、口下手さんでも大丈夫!
高校の英語の教科書に出てくる文字数を数えると、
薄~い小説1冊分に満たなかった
という話を聞いたことがあります。
ちょっと想像してみてください。
小説を1冊読んだからと言って、
その国の言語が身に付くと思われますか?
― ありえませんよね・・・。
大量インプット
語学習得には「精読」(学校で行われてきた学習)も必要ですが、
一方で大量のインプットも必要なのです。
えいごナビでは、
英語経験ゼロという生徒さんでも、
最初から、
絵本は丸ごと1冊、
会話なら、1ユニット全部を使ったレッスンを行います。
入会当初、親御さんからは、
「宿題がまちがっているのではないですか?」
「最初からこんなにいっぺんに聞かせるんですか?」
と戸惑いの声が寄せられることも。
ご自分の学習経験では、
「単語→文→短文→長文」だったので、
いきなり1冊とか1ユニット丸々全部と言われれば面食らうのは当然ですよね。
が、子ども達は大丈夫です。
「最初はわからなくても、じっと聞いて、
できるところから真似してね」
と最初のオリエンテーションの時に話をしておけば
1か月もするとすっかり慣れていきます。
小学校低学年までは、丸ごと暗記が得意で上手な時期なので
親の心配をよそに
英語らしいイントネーションも、
リズムも、強弱も、
ネイティブ並みの発音も、
あっと言う間に自分のものにしてしまいます。
楽しければ、
多少わからないところがあっても、
気にせず楽しめるという
子どもならではの特性も語学習得に向いていると言えます。
耳からたくさんインプットすることから英語をはじめ
→フォニックスを学んだら
→目からのインプット(多読)もはじめます。
アクティブラーニング
さらに大切にしているのが「教え込まないこと」
アクティブラーニング(=ゲーム感覚のアクテビティ)を用いて、
子ども達自らが
自分で頭を働かせて積極的に活動に関われるレッスンです。
チャンク学習
同時にチャンク(固まり)で学ばせています。
単語を1つずつ単独で教えることを避け、
固定化されたフレーズや慣用文(=チャンク)で指導するのです。
言語学者の田中茂範教授(慶應義塾大学)は、「幼児(児童)期からチャンクによる英語の理解の仕組みになれておくと、将来どんなに複雑な構造の英語を学んでも自然な形で意味を理解することができるようになる」と述べています。
田中茂範(2008)「”My English”を確立するための礎を育てるーチャンク学習法の可能性」小川隆夫(編集主幹)『Teaching Master-小学校英語』(22-23頁)ベネッセコーポレーション
・大量のインプット
・丸ごと全部を与える(トップダウンメソッド)
・チャンク学習
・アクティブラーニング・・・その他、英語だけで指導する等、
まだまだメソッドはありますが、
それらのメソッドを使って日々のレッスンを行っていくと、
中学生になるころには、かなりのスピードで英文が処理できるようになります。
中学、高校生に成長した生徒さんの
学校の教科書もレッスンで使いますが
学校での1か月授業の範囲(4ユニット分)は10分程度で終えることができる
ということに気づきました!
「来月やる範囲を予習しておこう。まずは、自力で黙読で1分で読んでごらん」
そう水を向けタイマーをセットしたところ、
1分で読み切ったんです!
ただ、早く読めたと自己申告されても、
意味がつかめていないのでは、それこそ意味がありません。
そこで本当に読めているか、内容理解の質問をしてみると
・・・
意外にも、ちゃんと正解できました(失礼!)。
単語も、文法も
まだ授業で扱っていない箇所を
初見で、しかもわずか1分で読みきり
内容がきちんと把握できるというのは素晴らしいことだと思いませんか?
正しく指導し、力を信じて期待する
最近、松香洋子先生のセミナーを受講しているのですが、
その中で先生がいつもおっしゃるんです。
そもそも文章は、
日本語であれ英語であれ
さっと黙読して意味が取れなければ使えない。
1つのテーマは1分で読み、
5分で、調べ、論点をまとめ
10~15分で自分の意見が書けるようにすべき、と。
そのうえで
「生徒の力を信じ、期待して負荷をかければ
生徒とは応えてくれるものです!」と。
そう言われたので自身のクラスで試してみたところ
・・・
・・・
・・・
本当でした!
信じて負荷をかければ生徒は応えてくれる!という事実は
私にとって大きな気づきです。
これからは教科書も、多読・速読素材の一つとして使い
1分で読ませ、
10分で論点整理&要約。
そこに自分の意見を5分で加えて、スピーチ原稿として活用
そんなふうにレッスンを回していこうと思っています。
大学入試で超長文が出されるようになりましたが、
日ごろから英文を素早く処理する能力を養っておけば
直前に慌てることはないと思っています。
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