ブログ
100回音読したら1番にー「英語力」も「地頭」もよくなる音読

科学的に正しい英語学習法をゲーム感覚のアクティビティに落としこむと使える英語が身につきます。人見知りさん、口下手さんでも大丈夫!
英語が苦手で、
クラスでも後ろから数えた方が早かった女の子が、
テスト範囲の英文を100回音読して定期テストに臨んだら、
いきなりクラスで1位の点数がとれた!
という話を聞きました。

英語音読で「英語力」も「地頭」も良くなる!?
「音読」― 昔からある学習法ですが、
その効果が絶大だということが、近年の脳科学研究で明らかになっています。
さらに、その音読の素材を英語に変えると、
・頭がよくなるだけでなく
・英語力もあげることができるとの朗報です!
===================
音読と脳の関係
脳機能イメージング* の第一人者である川島隆太教授が
脳と学習の関係を説明しているインタビュー記事からの抜粋です。
*脳機能イメージングとは、脳で行われる様々な精神活動において脳内の各部位がどのような機能を担っているのかを結びづける研究です。
https://www.hj.sanno.ac.jp/cp/feature/201911/08-02.html
学習とは、脳科学では
「脳に新たな回路網を形成すること」を指します。―中略―
これは成長期の子どもの脳でも、大人の脳でも同じです。大人であっても学習を継続すると脳の体積が増える現象がMRIで確認できます。学習は、すべての年齢層で成立します。
―中略―
学習によって体積が増える領域は前頭葉の前頭前野を中心とする学習と関わる部分です。
―中略―
神経細胞の数は全く変化していませんでしたが、神経細胞から情報を送る神経線維の一本一本が長くなり、枝分かれが無数に増えていることがわかりました。つまり、脳の神経回路網がより情報を送りやすく変化し、それが体積の変化としてとらえられたわけです。
何歳になっても学習し続ければ脳はそれだけ変化しますし、学習によってスキルや知識が身につくだけでなく、脳そのもののベーシックな働きも向上するわけです。
逆に学習することをやめてルーティンの仕事ばかりしていれば、脳はどんどん退化していきます。
東北大学 川島隆太教授 インタビュー「読む&書く」からこそ学びは深くなる
脳は、何歳になっても、鍛えれば能力が向上するというのはうれしいですね♪
一方で学習をやめて同じことを繰り返していると退化してしまう!!
現状維持 = 退化
・・・だったんですね(汗)
最も効果的な学習=音読
川島教授が、どんな活動をしているときに最も脳が活発になるかを脳機能イメージングで画像化 した結果、最も効果的な活動だとわかった活動の一つが「音読」でした。研究結果をまとめると・・・
1.動画視聴やマンガではあまり活性化しない脳が
2.活字の黙読では活性化がすすみ
3.音読をすると、さらに活動部位が広範囲にわたる!!
「活字の大切さ」と「音読」の効果の大きさに気づかされますね。
===================
ところで、ここで
英語の習得方法についてもお伝えします。
英語習得の方法
英語力の向上には、
文法構造や意味が分かった文章を
繰り返し音読するとよいことが知られています。
“英文構造を把握して読む文法解析力と、日本語を介さずに英語のままで理解する直読直解力は、特に重要な技能となる。そこで役立つのが、音読(Oral reading)である。― 中略 - 音読はリスニングやスピーキングにも役立ち、言語処理能力が培われ、リーディング、そしてライティングへの効果も期待できることがこれまでの研究で明らかになってきている。”
P.121 『第二言語習得と母語習得から「言葉の学び」を考える』和泉伸一著 アルク選書
===================
さて、ここまでをまとめると以下のようになります。
① 脳は活字を音読すると活性化し、脳そのものの機能がよくなる
② 英語力は音読をすると向上する
この二つの事実からどんな結論が導かれるでしょう?
そう、その通り!
英語を音読すれば
① 地頭がよくなり、
② ②英語も身につく
つまり、一石二鳥が狙えるということなのです!!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
私は、教材にも、カリキュラムにも
音読が効果的にカリキュラムに組み込まれているものを使っています。
受講生さんたちの成長ぶりは目を細めたくなるほどなのですが
様々な手法を使った音読を日常的に行うからこそ、成果が出ているのだと思っています。。
スパイラルな口頭練習
レッスンはキーセンテンスや、ベーシックスピーチをリズムにのせてスパイラルに唱えることからはじめます。こうすることで、
① 日本語モードを一瞬で英語モードに変えることができます。毎回唱えることで段々上手に言える範囲が増えます。この成長の実感がモチベーションアップにもつながります。
② その月(教材によってはその年1年)に学ぶ基本文を全文唱える活動ですから、既習範囲の復習になります。折に触れて復習していくことで定着が図れます。
③ 同時に、予習にもなります。リズムよく唱え、すでに体になじんでいる状態で細部まで詳しく学ぶことで、学びが深まります。
④ さらに、日本語では使わない口の筋肉を鍛える活動にもなっていますし、プロソディと呼ばれる英語らしさ(リズム、イントネーション、高低、強弱など)を体得するのにも役立ちます。
リピートーク
さらに大切なのが、レッスンのない6日間の過ごし方だです。
どんなに素晴らしいレッスンだったとしても、
週に一度1時間程度英語に触れるだけでは「言葉」は身につきません。
そこで威力を発揮するのがリピートークという録音添削の仕組みです。レッスンがない日も音読を日常的に継続できる強い味方です!!
生徒・受講生さんには、学習した英文を
練習&録音したものを提出してもらいします。それを、教師側が添削して返すのですが、提出するまでのプロセスで、繰り返し音読やシャドーイング練習ができるように工夫されています。自分の声を録音して自らチェックし、さらに講師による音声添削を受けていただくことで、発音のブラッシュアップとともに、日々英語に触れる環境を作ることができるのです。
学生さんにとっては、テストで高得点を取れる音読。
大人の方にとっては、発話が滑らかになる効果がある音読です。
知識として頭にある英語を使える状態にするためにも、
意味をとりながらの音読はおススメです。
朝30分の英語音読は一日のパフォーマンスを上げる
毎日30分の英文音読を
朝の時間に行うと、
その日一日のパフォーマンスが上がることが脳科学的に知られています。
英語ができるようになるだけでなく、
地頭もよくなるなんて、
最高ではありませんか(^^)/
ただし、
一人で100回も音読を繰り返すという単調作業では飽きてしまいますし、
単に回数をこなすだけでは効果がでにくいと言われています。
毎回、さまざまな気づきが起こるよう、全神経を集中させて音読すべきものなのです。
「それはなかなか難しい!」とおっしゃる方には、
ゲーム感覚のレッスンがおすすめ。
楽しみながら脳と耳と口とを繋げることができますよ♪
NEW ARTICLE新着記事
新着順でブログ記事を表示しています。