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英語脳を手に入れよう!!

英語学習法
2022.11.22

科学的に正しい英語学習法をゲーム感覚のアクティビティに落としこむと使える英語が身につきます。人見知りさん、口下手さんでも大丈夫!

詳しいプロフィール

英語脳ってなんでしょう?
言葉は聞いたことがある方も
具体的に何をすれば手にはいるんだろう?
そうお思いの方が多いと思います。

私は、英語脳を、
「英語を話したり聞いたりするときに活動する言語野」
だと定義します。

英語を「知識として学ぶ」脳の部位と
「話したり聞いたりするときに使う部位」
とは別。

日本人が英語を勉強したのに
聴けない・話せないというのは
この
「話したり、聞いたりするのに必要な英語の言語野」
が育っていないからなのです。

英語脳を作ることなく
知識部分ばかりを鍛えて
「聞き取れない、話せない」
「勉強してもちっとも自在に操れるようにならない」
と嘆いている。

ある意味当然の結果だったわけです。

英語の言語野を育むための素材

英語の言語野を作るには
英語脳ゼロ歳~小学生の間の追体験が有効です。
英語脳ができていないのに、難しい英文に取り組むことは
かえって習得を遅くしてしまいます。

日英のバイリンガルは、
英語を話す時と日本語を話す時とでは
活動部位に違いがみられます。

一方、英語のテストの成績はいいのに話せないという日本人は
英語を聞かせても
日本語の言語野しか活動していません。

日本語の言語野内で
英語も処理してきた人に
話すための英語の言語野(=ウエルニッケ野)を作るためには
英語圏の子ども達が
”母語である英語”を学ぶための素材
(歌、チャンツ、多読絵本)からはじめるのが効果的です。

英語の言語野を手に入れる方法

英語学習は、暗記や理解よりも、
自分の脳に英語脳を作ることを意識するとうまくいきます。
また、英文レベルは思い切って下げるのがコツです。
そうしないと、また、日本語を介在させて理解するという
学生時代の癖がでてきてしまいます。
せっかくの英文を日本語の言語野で処理させないためには、
嫌でも英語のまま意味が分かるレベルからはじめ
その感覚のまま徐々にレベルを上げていく事が必要なのです。

英語を話すための言語野を手に入れるために
必要なステップは以下の5つです。

①習慣化
②多聴(まずは、耳から聞く!)
③多読
④音読
⑤自動化トレーニング

①習慣化

日本語と英語は全く違う言語です。
そして、言語とはコミュニケーションの手段として使うために存在します。

人は、必要ない知識は忘れるようにできている生き物なので
脳に必要性を感じさせるためには、
習慣化して継続して触れていく事が大事です。

さらに、もし、あなたの英語習得の目標が
「英語をスラスラ話せるようになること」なのであれば、
TOEIC や英検の勉強をする前に、
自分の脳内に英語の言語野を作ってしまったほうが、
結局は遠回りのようで早道。

話せるようになってからの文法学習は
あっという間に進みますが、
逆は難しいのです。
この点は、多くの人が経験済みだと思います。

②③多聴多読ーリスニング力も上がる多読のやり方

やり方次第では、
多読でリスニング力をあげることも可能です。
そのためには音源のついた多読素材を準備し
以下の順番に読んでいきます。

①自分の耳を信じ、よく聴く。
②聞こえた音と文字とを突き合わせ、どこが聞き取れなかったのかを把握する。
③そのうえで、できるだけ音源通りに音読する。
④「英単語=英和辞書の意味」で理解するのではなく、
そのストーリーの中のイメージでつかんでいく。特に基本動詞の「核」となるイメージをつかむのが大事。基本動詞が使いこなせるようになると、シンプルな表現でいろいろなことが言えるようになりますし、句動詞などへと意味が広がったときに理解がしやすくなります。
⑤返り読みはしない。視線を動かしただけで英語のまま理解するよう努める。返り読みしないと意味が取れない英文は、あなたにとってまだ難しすぎる英文なので、読む英文のレベルを下げる。

上記の点に気をつけながら
日々、多聴・多読を行っていくと
英語脳ができると同時に
英語が聞こえる耳も育っていきます。

多読のメリット

多読にはどんなメリットがあるのでしょうか?
・語順や前置詞などの文法が感覚としてわかってきます。
・自分で英文を作った時に、
「これはなんだか不自然な表現だ」
等がわかるようになってきます。
・決まり文句(チャンク)が少しずつ体の中にたまってきます。
・正しい音に慣れ、
音声変化(リンキング、リダクション、フラッピング)
もわかるようになるので
リスニング力が上がります。
・単語一つ一つではなく、
「かたまり」で英文を処理できるようになってきます。
・結果、読むスピードが上がっていきます。


つまり、やさしい英語の大量インプットこそが、
英語脳をつくり、
英語習得を成功させる土台となります。

※注意!

・人と比べない
多読というくらいですから、
たくさん読まなければ効果は期待できませんが
だからといって、
焦ってペースを上げればよいというものでもありません。

自分の脳内に英語の言語野をつくるには、
ご自分の感覚を大切にしながら
「これって『こんな意味かな?』などと
「類推」し「楽しみ」ながら、
多聴、多読、音読を日々継続していく事が大事。

子どもの言葉の発話の時期に差があるように
英語の言語野のでき方、
神経細胞の連結の仕方も人それぞれだからです。

また、
見落とされがちですが、
学習時に「感情が動く」ことも大切です✨
気持ちがのらないまま機械的に暗記しても、
結局、使いこなせるようになれません。

この点、理由は定かではないのですが
気持ちが動いたときに行うのがコミュニケーションなので
無機質な学びでは
話すための言語野が動作しないのだと思っています。

④音読

音読の効果は最強です。
別記事にまとめましたので
ご興味ある方はコチラをおよみください。

⑤自動化トレーニング

上記「多読のメリット」の個所でも触れた
チャンク学習を、
スピーキングに応用すれば、
チャンクとチャンクをつなげて
スラスラ話すこともできるようになっていきます。
それに瞬発力を鍛える練習をリズムと音楽にのせて行います。
(←これが、講座で行っている「自動化トレーニング」です。)

まとめ

日本人が英語が話せない理由はほとんどの場合
インプットの絶対量の不足と
自動化のトレーニングがなされていないことによります。

日本語に訳すことなく
頭から読み下しただけで英文のまま意味が分かる英文を、
日々、多聴、多読、音読、
そして、
自動化トレーニング。

遠回りのようですが、これが王道です。

素材は、英語圏の子どもが
母語である英語を学ぶための歌やチャンツ、絵本が
英語脳を形作るのに役立ちます。

あなたもご自身の脳内に英語の言語野を作って
今までの知識が使える状態になるようにしてみませんか?

現在、多読クラブへは無料でご参加いただけます。

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学校で勉強してきたのになぜ話せないの?その原因を第二言語習得研究の知見から解説。20年の指導経験もまじえ、英語が話せるようになるため情報をお送りします。

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