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多読絵本を使ってリスニング&スピーキング能力も高めるトレーニング

英語学習法
2023.01.28

科学的に正しい英語学習法をゲーム感覚のアクティビティに落としこむと使える英語が身につきます。人見知りさん、口下手さんでも大丈夫!

詳しいプロフィール

大人が多読を始めるからには、
ついでに、耳を鍛え
さらには、
スピーキング力向上にも役立たせて欲しい!
と思っています。

多読素材だからと、
ただ「読む」だけではもったいないんです。

いかようにも学習内容を広げていけるのが音源付き教材の良いところ。
(ここでは音源付き多読素材に限定して書いています)

余すところなく使い切って参りましょう!

音源付き多読素材の使い方

まず
①リスニング教材として「聞き」

その後、
②読んで、どの単語が聞き取れなかったのかをチェック。
カタカナで覚えていた音や、
単語と単語がつながって聞こえていたりする箇所を把握します。

次に、
②の個所を意識しながら、
できるだけ音源そっくりに
③「音読」します。

できたら
④「シャドーイング」まで行うと
スピーキングの土台作りもできます。

⑤ライティング素材として使うことだってできちゃいます。
・読んだ内容の要約文を英語で書く
・音源を聞きながら文章をそのまま書いてみる(ディクテーション)等。

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どうしてこんなことができるのでしょうか?

まず、②の「多読でリスニング力向上」に関して。

なぜ多読素材でリスニング力が上がるのかと言えば
「目で見る前に、耳からよく聞き、
自分がどの音が聞き取れないのかを把握。その後、音源そっくりに真似して発話する」
と言うプロセスを踏むことで、
文字に対して、
実際に英語がどのように発音されるのかを脳に認識させていくことができるからです。

英語のリズムやイントネーション、
そして、
音声変化(=単語と単語を繋げる読み方や、一部の文字がほぼ発音されない読み方など、ネイティブが行う自然な英語の読み方)に気づき、音真似で体得することをめざします。

自分で正しく発音できるようになった音は聞き取れるようになるので、そっくりになるよう真似して発話することには大きな意味があるのです。

このプロセスを踏むことで
英語のリスニングスキルを向上させることができます。

③「音読」でスピーキングの基礎音声を真似し、自分の口から英語を発することにより、
英語の語順やフレーズ、ネイティブの話し方なども練習することになるので、
英語スピーキングスキルが鍛えられるという効果があります。

英語力をアップさせる音読の種類とその行い方

音読(含むシャドウイング)の種類には以下のようなものがあります。


・マンブリング : はっきり発音しなくてよいので、小声でブツブツつぶやくように言ってみる。学習初期におススメ。

・音読: 内容や文法構造を理解しながらテキストを声に出して読む

・リピーティング : 一文ごとに(または、意味の切れ目で)音源を止め、その部分を繰り返す。(一度頭の中に英文を保持して、再生産する力がつきます。)


・オーバーラッピング(パラレル リーディング) : スクリプトを目で追いながら音声を聴き取り、真似して発話する。

・プロソディ シャドーイング: テキストは見ない。流れる英語音声を聴き取りつつ、音声からワンステップ遅れて影のように音声を追いかけ、音声の真似をして発話するトレーニング。

・コンテンツ シャドーイング : 「コンテンツ(意味)」に着目したシャドーイング。テキストを見ずに、意味を考えながら流れる英語音声を聞き取りつつシャドーイングを行います。

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オーバーラッピング(=パラレル リーディング)の効果

ここでオーバーラッピングについて、もう少し深堀します。

オーバーラッピングを行うと
音声スピードについていきながらスクリプトを目で追っていくので、リーディングスキルも同時に向上させることができます。流れる英語音声と同時にスクリプトを読んでいくことによって、強制的に英語を英語の語順のまま理解することになり、日本語に訳しながら英文を前後に行き来して読んでしまう「返り読み」を行わない癖をつけることができるからです。

返り読みを行わずに英語を英語の語順通りに読んで理解できる力がつくと、英語リーディングのスピードが格段に向上します。

オーバーラッピングでは、このようにしてリスニング、スピーキング、リーディングの3つのスキルを同時に鍛えることができるのでおススメです。

シャドーイングの効果

シャドーイングは、テキストを見ずに行うトレーニングなので、さらに難易度が上がります。

オーバーラッピング同様、聞いてすぐに発話するので正しいアクセントやリズムを覚えやすく、英語の聞き方や話し方のコツが自然と身につきます。音源に少し遅れて発話し、それを、テキストを見ずに言うことで、スピーキングの練習になります。難易度が高い分、効果も高いと言われています。

上記のように、音読といっても、様々なアプローチがあります。

行う順番は、下に行くほど難易度があがるので、上から順番に行っていくのがおススメです。

マンブリングから、コンテンツシャドーイングまで、順番に読み方を変えて丁寧に読んでいけば、
多読をしながら、
リスニング力、スピーキング力まで高めることができます。

効果を感じていただくには、
毎日何がしかの音読を最低でも15分は続けていただくとよいでしょう。

もちろん、すべての素材に対し、すべての行程を取り入れる必要はありません。

”丁寧で質を重視した学習”は学生時代にやってきた方も多いはず。
そんな方は、
”大量の情報を短時間に処理する
量を重視した多読”に重点を置いてやっていかれた方が効果が見えやすいです。

もちろん、何事もバランスが大切なので、自分の伸ばしたい力と、現状との差を見極めながら、何を優先すべきか決め、メリハリをもって行っていくことをおススメします。

何からやれば自分の望みが叶うのか、迷う方は、個別カウンセリングを行っています。

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学校で勉強してきたのになぜ話せないの?その原因を第二言語習得研究の知見から解説。20年の指導経験もまじえ、英語が話せるようになるため情報をお送りします。

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