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人には英語を習得する力が生まれつき備わっている
科学的に正しい英語学習法をゲーム感覚のアクティビティに落としこむと使える英語が身につきます。人見知りさん、口下手さんでも大丈夫!
英語を教えていると、
「人には生まれつき英語を習得する力が備わっている」と実感させられる事例にたびたび出会います。
今回は小4に進級した生徒さんにそれを感じました。
自分は大人だから関係ないと思わないでくださいね。
なぜなら、
「学び方」が、あなたの英語獲得装置を起動させるかどうかに関わっているからです。
是非、ご自身の「英語獲得装置を起動させる学び方」で英語を学んでいただきたいと思っています。
小4生の実例
小4に進級した生徒さん。
親御さんからそろそろ英検5級を受けさせたい
とのリクエストを受けました。
(小4→5級 / 小5→4級 / 小6→3級のパターンが無理がないのでおススメしています。)
「6月に受験させてもいいですか?」と聞かれたので
現在地を知ろうと
過去問を解いてもらいました。
そしてたら、
なんとすでに6割以上得点できることがわかりました!!
レッスンでは扱ったことがないフレーズでも、正解していく姿に感動。
自分で教えていながら「なんでわかるの?」と毎回思ってしまいます(笑)
生まれつき備わる言語獲得装置
この現象は言語学者チョムスキーの「普遍文法」が正しいことを証明していると思っています。
チョムスキーは「現代言語学の父」とも評される偉大な学者で、言語学に大転換をもたらしました。
チョムスキーの主張はこうです。
人間が言葉を生み出すことの根底には、
すべての個別言語に共通の文法である「普遍文法」が存在する。
そして言語を習得する能力は生得的に備わっている。
文法って何?
一般的な常識では、
それぞれの国や文化で異なる個別の言語が使われていると思われがちです。
英語、ロシア語、アラビア語、、スペイン語、インドネシア語…、国や地域によって使われている言語は違う、と。
それに対し、チョムスキーは、
人間の言語はすべて「同じ」だと考えて、
文法を普遍的に説明する原理を探究しました。
全ての言語は根本的には「同じシステム」を持っている。
表面的にはそれぞれ異なるが、根本はどの言語も実は同じ型に基づいているのではないか。
人間の脳には「言葉の秩序そのもの」があらかじめ組み込まれていて、
「人間が言葉を生み出すことの根底には、すべての個別言語に共通の文法」が存在するのだ。
さらに、チョムスキーは、
生後間もない脳は「白紙」ではなく、「普遍文法」が組み込まれていて、
個別の言語はその土台に肉付けされている と考えました。
皆さんは、人は「白紙の状態」で生まれてくると考えていませんか?
まっさらな紙に文字を書いていくように、
何もない状態から、行動によってすべての知識や能力は習得・蓄積されていくものだと。
しかし、チョムスキーはそう考えませんでした。
子どもは「耳から聞いて覚える」こと以外に、
聞いたこともないような文を正確に、しかも自由に話せるようになることに着目したのです。
例えば、日本語の「は」と「が」の使い分けは、
文法的に説明するのは言語学者でも難しいといわれていますが
日本で生まれ育った子どもなら、幼稚園児でも正確に使い分けられますよね?
このような観察から、チョムスキーは、
生得的な言語の獲得能力は、人間に固有の絶対的な能力であるとし、それを
「言語獲得装置(Language Acquisition Device; LAD)」と称しました。
文法とは人為的に作られたものではなく、
脳が生み出すものであって、
文そのものを生み出す装置が生まれながらに全員に備わっているのだ、と考えたわけです。
つまり正しい学びの環境を提供してやれば、
人は環境によってどんな言語でも習得することが出来る と言っているのです。
学校で習う個別言語の文法は、
「普遍文法」の結果として現れたものを元にして、人為的な理由を後付けしたものにすぎない」
という考えです。
つまり、言葉で説明できる ”いわゆる文法学習” に終始していては、本当の力はつかない!!
チョムスキーの普遍文法の元で考えれば、
人は環境によってどんな言語でも習得することが出来ると言えるわけです。
が、それには、
自分の脳みそを使って、言葉にならない普遍的な文法を見つける作業が必要だ
ということがお分かりになると思います。
目の前で子どもたちが教えていない文法を使いこなす姿を見ると
”やっぱり人間には生来、言葉を習得できる力が備わっている!!”
ことを認めざるを得ません。
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正しい学びの環境を提供してやれば、
英検などの試験対策は直前3か月で十分
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親御さんたちにいつもお伝えしている言葉に
自分自身が改めて確信をもった瞬間となりました。
言語獲得装置を発動させる学びをしよう
普遍文法や、言語獲得装置の話は、
なにも子どもにだけあてはまるわけではありません。
大人の皆さんの学び直しにももちろん有効です。
どうせ学ぶのであれば、
ご自身の言語獲得装置を発動させる学びをし、
本質的な英語力を身につけませんか?
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